中小企業診断士を独学で合格するには?
中小企業診断士は、独学でも十分に合格を狙える資格です。
ただし試験範囲がかなり広いため、「全部を完璧にする」のではなく、
1次試験は合格点を効率よく取り、2次試験は早い段階から答案作成に慣れることが重要です。
中小企業診断士を独学で合格する基本戦略
試験対策は大きく、
インプット → 過去問 → 弱点補強 → 過去問反復
の順番で進めます。
特に重要なのが過去問です。
テキストを何度も読むより、
ある程度理解した段階で問題演習に移った方が、独学では効率が上がります。
1次試験は7科目
科目
独学でのポイント
経済学・経済政策
グラフと計算問題に慣れる
財務・会計
毎日少しずつ計算問題を解く
企業経営理論
頻出論点を整理する
運営管理
生産管理・店舗販売管理を重点的に
経営法務
暗記+過去問中心
経営情報システム
直前期の暗記が重要
合格基準は原則として、総点数の60%以上かつ1科目でも40%未満がないことです。
そのため「全科目70〜80点を目指す」必要はありません。
例えば、
得意科目:70点
標準科目:60点
苦手科目:50点
という組み合わせでも合格できます。
独学で特に重要なのが「財務・会計」
財務・会計を後回しにするのはおすすめできません。
理由は、
財務・会計の知識が2次試験の事例IVにも直結するからです。
簿記経験がない場合は、
簿記の基礎 → 財務・会計テキスト → 過去問 → 事例IV
という順番がおすすめです。
特に、
損益分岐点分析
CVP分析
NPV
キャッシュフロー
経営分析
投資意思決定
などは重点的に練習します。
計算問題は休日にまとめて勉強するより、1日20〜30分でも毎日解く方が定着しやすいです。
テキストより過去問を重視する
独学でありがちな失敗が、
「テキストを完全に覚えてから過去問を解こう」
と考えることです。
これは時間がかかります。
おすすめは、
テキスト1周目
↓
すぐ過去問
↓
間違えたところだけテキストに戻る
↓
もう一度過去問
という方法です。
最終的には過去問を最低3〜5周程度繰り返したいところです。
ただし「5周すること」自体を目的にせず、間違えた理由を説明できる状態を目指します。
2次試験対策は1次合格後からでは遅い
ここが独学合格で非常に重要です。
2次筆記試験では、
事例I:組織・人事
事例II:マーケティング・流通
事例III:生産・技術
事例IV:財務・会計
の4事例が出題されます。
単純な暗記試験ではありません。
「知識を持っている」だけでなく、
設問を読む → 与件文を読む → 根拠を探す → 解答を構成する → 制限文字数で書く
という訓練が必要です。
そのため1次試験の勉強中でも、
週末などに少しずつ2次試験の問題に触れておくと有利です。
特に事例IVは早めに始める価値があります。
1年間で独学合格を目指すモデルプラン
たとえば
翌年度試験を目指すなら、次のような流れです。
9〜11月
財務・会計、企業経営理論
12〜1月
運営管理、経済学
2〜3月
経営法務、経営情報システム
4月
中小企業経営・政策
5月
7科目の過去問演習
6月
苦手科目の集中補強
7月
過去問・模試・総復習
1次試験直前
暗記科目+弱点最終確認
1次試験後 2次試験対策に集中
2次直前期
過去問・80分演習・事例IV
さらに理想的なのは、1〜3月あたりから週1回程度、2次試験の過去問に触れておくことです。
1日2時間ならこう勉強する
平日は、
30分:前日の復習
60分:メイン科目
30分:過去問・財務計算
くらいで十分です。
休日は
3〜5時間程度確保できれば、
午前:過去問演習
午後:弱点補強+2次試験
とすると効率的です。
例えば
平日2時間×5日+休日4時間×2日なら、週18時間。
年間50週なら約900時間です。
中小企業診断士は必要学習時間にかなり個人差がありますが、
初学者なら800〜1,200時間程度を一つの目安として計画すると現実的です。
独学で失敗しやすい5つのパターン
独学の場合、特に注意したいのは次の5点です。
テキストを読むだけになる
苦手科目を後回しにする
財務・会計をまとめて勉強する
1次試験対策だけに集中する
2次試験で「模範解答を暗記」しようとする
とりわけ危険なのが5番です。
2次試験では、与件文と設問要求から根拠を拾い、筋の通った答案を作る能力が必要です。
独学に向いている人・通信講座向きの人
独学向き
自分で計画を立てられる
毎日勉強できる
過去問中心で進められる
費用を抑えたい
自分で弱点分析できる
通信講座向き
学習計画を作るのが苦手
勉強習慣がない
講義で理解したい
時間を節約したい
何が重要か判断しにくい
特に1次試験は独学との相性が比較的よいです。
一方、2次試験は「自分の答案がなぜ悪いのか分からない」という問題が起きやすいため、
必要になった段階で模試や添削サービスだけ利用する方法もあります。
合格を狙うなら「1次60点」だけを見ない
最終目標は1次試験突破ではなく、2次試験合格です。
そのため、
企業経営理論 → 事例I・II
運営管理 → 事例III
財務・会計 → 事例IV
という関連性を意識して勉強すると効率的です。
特に、
「財務・会計を早く始める」
「過去問中心にする」
「2次対策を早めに開始する」
この3点が独学合格では重要です。
中小企業診断士年代別でどう生かせるか?
中小企業診断士年収アップに直結しやすいケースは
就職に転職に有利になる資格としての中小企業診断士は